当店には学校の教職員の方や、元教員のお客様がたくさんいらっしゃいます。
父が長年書店を営んでいたこともあり、父のお客様は皆様当店のパソコン修理を引き続きご利用いただいております。
小学校、中学校、高校、高専、大学と様々な教科分野の先生方ですが、先日ボランティアで軽度の知的障がい児の担当をしている先生から「子どもの将来のためにパソコンを教えたい」と相談を受けました。
まずはパソコン慣れること
パソコンに慣れるためには、キチンと動くパソコンが必要です。ウイルス感染しているパソコンや詐欺サイト誘導アドオンなどが入っているパソコンを操作しても、慣れるどころかパソコンの挙動に対する疑問符ばかりで、何の勉強にもなりません。まずは、正常な状態のパソコンを操作することからはじめましょう。
まず大事なのはキー入力
ブラインドタッチは目指さなくて良いです。キーパンチソフトも買わなくてOKです。
パソコンの基本は「言葉を伝えること」です。まずは、子どもが気に入っている本に書いてある言葉を、一文字ずつ、一ページずつ、根気よく入力してゆきましょう。日本人の場合、カナ入力とローマ字入力の両方が使えるとベストなのですが、最初はローマ字入力からはじめて下さい。昔で言う「写本」をパソコンでおこなうのです。
キー入力が出来るようになったら
次は、作文を書いてみましょう。
もともと興味のある事を本やパソコンで調べて書くのではなく新しいこと、例えば木々が生い茂る山や、草花が咲く公園や、潮の香りがする海岸に行って、そこで感じた事をパソコンを使って文字入力することで作文を作ります。パソコンが無かった当時は原稿用紙に書いていた事を、パソコンでおこなってみましょう。
知的障がい児を侮る無かれ
私にも、もう23歳になりますが、小学生の時から小児病院の心療内科に通っていた軽度の知的障がいを持つ長男が居ります。学校の勉強は苦手というよりほぼ出来ませんでしたが、16歳からアルバイトをして、携帯電話もスマホも車の免許もバイクの免許もMacBook Airも全部自分の働いたお金で手に入れています。
自分を理解せず他人を理解しようとしない浅はかで心無い人からは虐められることもあるかもしれませんが、是非その子の才能を見つけてあげてください。
必ずあると思います。
修理人