料理人の世界
アパート自腹で借りて一人暮らしをしながら、高尾山麓の栄茶屋で社員だった時には月に18万円貰ってた給料が、三平荘では10万円に下がったけれど、色んな人生生きてきた親としては金銭面では何の問題も無いと考えています。
「学校での勉強をしない事を自分で選ぶのなら仕事をして生きていくためのお金を稼ぎなさい」
この我が家の方針は、これからも一切変わりません。
そして、16歳から皿洗いをさせてもらって22歳までの6年間、自分で選んで行った「料理」の仕事場から、泣いて母親に電話をして帰って来たんですから、30万円かけて買った包丁は全部捨てて、別の道をまた自分で選ぶしかありません。
学校での勉強しない事を選ぶ。というのは、そういう生き方を自分で選んだ。ということです。
フライパンで殴られようが、金串で刺されようが、顔を殴られようが、いつも同じ場所を蹴られようが、罵声を毎日浴びせられようが、心が折れて泣こうがわめこうが、自分で選んだ道を歩みきれずに逃げ出した。という事実は、彼にとって学校以上に勉強になったことでしょう。
明日の晩から、人生の喜びと苦しみと、しない選択の難しさと、すると決めたことに挫折することの不甲斐なさについて、たまには親らしく、長男と2人で千葉の富津で朝日と夕日を浴びながら語らってみようと思います。
お子さんをお持ちの親御さんへ
子育ては一生。かもしれませんね。
長い目で見て他人の役に立つことで自力で稼いで生きてゆける強い人間に育てましょう。
どんなに厳しくとも、それが親に甘えたい子にとって一番手に入れがたく欲しているものだと考えています。
ね、この世で一番大切なものはお金では決して買えないんです。
また、新しい仕事を彼自身が決めたら、勝手にお知らせすると思います。
修理人